膝・あし
膝・あしにみられる整形外科疾患
膝・あしにみられる整形外科疾患の説明
⑬O脚(内反膝)
筋力があまり発達していない時期に歩行を始めるため、2歳以下では下肢の格好はO脚(内反膝)となるのがふつうです。しかし、生理的な程度をこえて強い内反や、年齢がすすんでも変わってこない(3歳ぐらいまで)場合はBlout病などの病的なものが背景にあることがあります。装具での治療を行った方がよい場合もありますので整形外科の専門の病院に受診するのがよいと思います。
⑭偏平足障害
学童期から思春期に骨の成長と筋・腱の成長のバランスがくずれ、運動のしすぎや靴が合わないなどの要因がかさなり生じてきます。初期には安静とリハビリなどにより治療しますが、足底板などの装具を使用することもあります。一方、中年以降に発症してくるものは筋力の弱化やそれに伴う土踏まずのアーチが減少し、骨格構造も変化してしまっている場合が多くみられます。治療としては靴の中敷き(インソール)に特殊なものを用いたり、足の形に合わせた靴を作成することがあります。
⑮オスグット・シュラッター病
膝蓋腱という膝蓋骨(お皿の骨)の下にある靱帯が脛骨(すねの骨)に付着する部分に繰り返しストレスが加わり発生するもので、脛骨粗面に圧痛がありレントゲンでは異常骨陰影が認められます。成長とともに痛みは軽減し、突出を残して治癒します。ストレッチングや運動前の十分なウォーミングアップと運動後のアイシングなどの処置が重要になります。
⑯外反母趾
足の縦アーチが低下するとともに横アーチも低下し、母趾が付け根の関節(MTP関節)においてそれより先が外反し関節の内側が突出して痛んでくるものです。10歳台で発症してくるものと40歳以降中年期に発症してくるものとがあり、後者では体重の増加、筋力の低下が発症要因となります。保存的治療では足に合わせた特殊な靴の作成や、筋力強化などのリハビリをすすめます。しかし、ある程度進行したものについては保存的治療が無効で手術が選択されます。
⑰変形性膝関節症
中高年の愁訴でもっとも多いのが膝と腰の痛みで、変形性膝関節症はかなり頻度の高い疾患と考えられます。関節の間にある関節軟骨と半月板が年齢とともに摩耗しクッションの機能が衰え、摩擦が起こるため痛みが生じるようになります。肥満やO脚、膝の酷使などが誘因となります。また、歩いている時や体重が移動する際、片膝には体重の3~4倍の重さがかかるといわれ、階段の昇り降りには4~5倍になるといわれていますので体重のコントロールが重要です。
治療としては積極的な膝周辺の筋力強化が重要で、体重の負担のかからない下肢挙上訓練や自転車こぎなどの運動がすすめられます。また、O脚などの下肢の配列異常に対してサポーターや外側楔状板などの靴の中にいれる装具などを使う場合もあります。薬物治療としては軟骨の潤滑を改善し、疼痛の軽減も期待できるヒアルロン酸の関節内注射を行うこともあります。また、短期間は疼痛に対して鎮痛剤を内服することもあります。

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